広州瑞松知能科学技術株式会社の孫志強会長兼総裁は励まされ、大いに奮い立った。
初めて全国政協委員になり、孫志強は「新兵」だった。しかし、産業用ロボット分野で20年以上奮闘してきた「ベテラン」であり、広東省人民代表大会の2期連続の「ベテラン」代表でもあり、ここ数年来孫志強は職責履行の過程で絶えず業界のために奔走している。
今年、孫志強氏は深く調査した上で、「ロボットの中・ハイエンド分野を突破するための国産代替『ラスト1キロ』の応用に関する提案」をもたらし、自らの職責履行を通じて我が国の関連産業の質の高い発展を推進したいと考えている。
身分が変わっても職責履行が止まらない
全国政協会議の開幕を前に、新委員たちは早めに上京し、集中的な訓練を行った。「教育内容には政策理論知識の学習もあれば、経験学習の共有もあり、私はどのように職責を果たすかについてより深い体験を得た」と孫志強氏は述べた。
孫志強
これまで、孫志強氏は広東省人民代表大会の代表として、省内のロボット業界の発展にもっと関心を持っていた。彼が提案した科学技術革新への投資と人材育成の強化、専精特別新企業の成長の促進などの提案は、十分に重視され、採択された。
孫志強氏は、「全国政協委員になるには、より高いプラットフォームで優れた同業者と交流を学ぶ機会があり、視野を広げ、より大きな視点から業界を観察し、積極的に参政・議政、建言・献策を行い、広東省の質の高い発展物語を語り、広東省・香港・オーストラリア湾区の発展優位性を示す必要がある」と述べた。
「私は製造業から来ており、民間企業家でもあり、広東省の新興産業が盛んに発展する過程を目撃している。関連産業の発展経験を真剣に総括・抽出し、質の高い発展に貢献する考えを持っている」と孫志強氏は明らかにした。
今年の全国両会では、孫志強氏が積極的に声を上げ、中国ロボット協会の設立を推進し、「産学研用金政」の協同革新メカニズムの創設を組織し、ロボット産業の重要課題研究と重要プロジェクトの実行を推進するなどの提案を行った。「やるなら成功しなければならない。私はより多くの委員が連名で私を支持する提案を探している」と彼は言った。
より多くの国産ロボットの応用シーンを創造する
孫志強から見れば、高品質の発展には必ずハイエンド装備製造業が重要な支えとして必要である。ハイエンド装備製造業におけるロボット分野は、製造業の自動化、インテリジェント化を推進するために必要な手段である。
長期的な実践と調査の中で、彼は国産ロボットが現在大きな進歩を遂げているにもかかわらず、いくつかの不足があることを観察した。
「国産ロボット産業には小さくて散漫で、多くは中・低端の応用分野に集中する問題がある。自動車工業、3 C電子、軌道交通、航空宇宙などの中・ハイエンドの応用分野では、ロボット国産代替の『最後の1キロ』はまだ突破する必要がある」と孫志強氏は分析した。一方、国産ロボットはミドル・ハイエンドの重点分野での模範的な応用が不足しており、製品と技術に適用性の反復的なアップグレードと改善ができず、技術の突破が難しい。
今年の政府活動報告書は、現代化産業システムの建設を加速させることを提出した。製造業の重点産業チェーンをめぐって、良質な資源を集中して力を合わせて重要な核心技術の難関攻略を推進する。
これに対して、孫志強氏は、ミドル・ハイエンド分野の国産代替応用に焦点を当て、我が国の体制優位性と市場優位性を十分に発揮し、需要側と供給側の両端で同時に力を入れ、市場応用を通じて反復プロセスを加速させ、ロボット応用技術とソリューションの突破を加速させ、ミドル・ハイエンド分野で自主知的財産権を持ち、国産代替を実現するための応用シーンと模範事例を構築すべきだと提案した。
■記者手記
走ることに精を出す
溶接ガンから始まり、国内初のロボット溶接自動化生産ラインを導入し、今ではロボット業界の細分化分野の「チェーンマスター」企業を設立し、孫志強は「勤」と「実」の精神を十分に示した。
走ることに精を出す。北京に赴く前に、孫志強はハイエンド装備製造産業チェーンの上下流に沿って、広東、江蘇、安徽などの省の多くの都市を訪問し、企業現場の第一線に深く調査した。20年以上の産業用ロボット分野の経験により、業界の発展に対してより深い思考とより遠い懸念を持つようになった。
着実にやるのが先だ。記者の取材を受ける過程で、孫志強氏は企業をよりよくし、優秀な代表委員から多く学ぶことを強調し続けた。「努力を通じて企業を大きくし、技術力を革新して産業発展を賦与し、社会をはぐくむことは、私が政協委員として職務を遂行し、社会的責任を実践する方法だ」と彼は言った。
【記者】陳思勤